手の届く範囲・ブロックの設置距離を変更するコマンドがJava版ver1.20.5より追加予定です。
このコマンドによって手の届く距離を伸ばしたり、逆に短くしたりすることができます。
今回はそのコマンドの構文と使用例について解説します。
現時点で統合版は非対応であり、Java版ver1.20.5(後日配信予定)のみ対応しています。
コマンドの構文と解説
構文
手の届く範囲の変更
トロッコやボートに乗ったり、モブに攻撃する範囲を変更することができます。
ゲームの種類 | コマンドの構文 |
---|---|
Java版 | /attribute [対象のプレイヤー] minecraft:player.entity_interaction_range base set [数値] |
統合版 | なし |
ブロック設置距離の変更
ブロックの設置・破壊、機能的ブロックの使用範囲を変更することができます。
ゲームの種類 | コマンドの構文 |
---|---|
Java版 | /attribute [対象のプレイヤー] minecraft:player.block_interaction_range base set [数値] |
統合版 | なし |
解説
[対象のプレイヤー]について
手の届く範囲やブロックの設置距離を変更したいプレイヤーを単体で指定できます。複数の対象を指定することはできません。
プレイヤー名かターゲットセレクターを入力しましょう。
一般的なターゲットセレクターは以下の通りです。
種類 | 説明 |
---|---|
@p | 最も近いプレイヤー |
@r | ランダムなプレイヤー |
@a | すべてのプレイヤー |
@e | すべてのエンティティ |
@s | コマンドを実行したエンティティ |
対象となるのは単体のプレイヤーのみであるため、@e、@aなどのターゲットセレクターは使用できません。
@sについて、例えばコマンドブロックがコマンドを実行したとすると、@sの対象は「コマンドブロック」になります(今回は無関係)。
また、エンティティはプレイヤー、モブ、ドロップしたアイテム、トロッコ、ボートなどを指します。
[数値]について
指定したプレイヤーの手の届く範囲やブロックの設置距離を数値によって変更することができます。
この数値はブロックやエンティティまでの距離を表していますが、厳密には少し異なっています。
初期値・最大値・最小値も含めて表にまとめましたので、ご覧ください。
数値 | ブロック設置距離 | 手の届く範囲 |
---|---|---|
内容 | ブロックの設置・破壊、機能的ブロックの使用範囲 | トロッコやボートに乗ったり、モブに攻撃する範囲 |
初期値 | 4.5 | 3 |
最大値 | 64 | 64 |
最小値 | 0 | 0 |
実際の距離 | 入力した数値+0.5 | 入力した数値+2 |
使用例
使用例をいくつか紹介します。すべてコピペして使用できます。
自分のブロック設置距離を10にする
を実行することで、ブロックの設置(破壊・使用)距離を10ブロックに変更します。
例えば、黄色の羊毛の位置からチェストを開くことができます。
自分の手の届く範囲を最小にする
を実行することで手の届く範囲を最大に変更します。
全プレイヤーのブロック設置距離を10にする
を実行することで、すべてのモブが元のサイズの半分(1/2倍)に変更されます。
注意点
複数の対象を指定できない
このコマンドは複数の対象を指定することができず、1つのコマンドの実行により変更できるモブの数は1体のみです。
つまり、@eなどの複数指定のターゲットセレクターは使用できません。
ただし、/executeコマンドと組み合わせることで疑似的に指定することができます。上記の使用例をご確認ください。
数値は大きくしすぎない
ブロック設置距離の数値を大きくしすぎてしまうと、気づかないうちに遠方にブロックが設置されてしまったり、他の建築物などを壊してしまう場合があるため、注意しましょう。
まとめ
手の届く範囲・ブロックの設置距離を変更するコマンドを紹介しました。
建築したり広範囲にブロックを設置する際に便利なので、覚えておきましょう。